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2025/8/20
一般

News Letter 033【トランプ関税の影響は】ベトナム・日本はどうなる?

 

お取引先様各位

いつも大変お世話になっております。
ドラゴンロジスティクスの北澤です。

今回から少し趣向を変えて物流ニュースをお届けしていきます!
本稿ではUS向けの最新市況について現状を整理し、
今後の動向を予測していこうと思います。ご参考になれば幸いです。

 

《注目ポイント!》
1) 米中相互関税。暫定措置(10%)が11月10日まで延長に。
2) どうなる?クリスマス商戦の影響は。アメリカの輸入状況は。
3) 紅海・スエズ運河ルートにて再びフーシ派の攻撃が盛んに。

1) 各国の相互関税

当初8/12までとされていた米中相互関税の暫定措置(10%)が
11月10日まで延長されることになりました。
日本や東南アジアの中で中国(10%)が最も低税率ということになります。

2025年8月時点

中国:10%

日本:15%

東南アジア(タイ、インドネシア他):19%

べトナム:20%

2) US向け輸出概況とクリスマス商戦

LA(ロサンゼルス)港によれば7月の輸入量は単月で過去最高となる102万TEUを記録しました。
加えて、9月はクリスマス商戦の為の輸出がピークを迎える時期です。

相互関税の影響も受け、中国からの輸出が勢いを増すのでしょうか。
例によってベトナムや日本は買い負けし、スペースがとれなくなる=Spot運賃が大きく上昇するのでしょうか?

恐らくそうはなりません。5月末から6月にかけて起きた関税引き上げ懸念による駆け込み輸出で在庫過多となっている荷主様が多くいらっしゃる為です。

つまりクリスマス商戦需要の前倒しが起きていたということです。従って、市場関係者の間では、8月・9月の貨物量(特に中国発US向け)は思いの外伸びないのではという見方が大勢を占めています。

3) 紅海・スエズ運河の現況

CMAはじめ幾つかの船社が漸く通航を再開しをしたところでしたが、
再びフーシ派の攻撃が盛んになった為、2025年中の通航再開は難しくなりました。つまりリードタイムの長期化、コンテナ過不足の傾向は継続する模様です。

《今後の見通し》

様々な事情が折り重なって運賃相場は変動していきますが、
9月以降は現状維持または多少の値上り傾向と見ています。
(8月運賃は年初来最安。底を打ったか。)

いずれにせよ現時点で6月のような急騰の可能性は低いので、
US状況によるベトナム発及び日本発への影響は軽微と考えます。

今回から趣を変えてお届けしましたが、如何だったでしょうか?
皆様のご意見をどんどん反映させていきたいと思っています。
直接お会いした際でも、メールでも、是非感想教えて下さいませ。

それではまた次回!ドラゴンロジスティクスでした。

ドラゴンロジスティクス

 

本メールに関するお問い合わせ(日本語・ベトナム語・英語):marketing@draco.com.vn

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