- 2025/6/23
- 一般
Newsletter 031 【ベトナム物流基礎解説⑨】非居住者在庫 (輸入編)ベトナムに在庫しませんか?
お取引先様各位
いつも大変お世話になっております。
ドラゴンロジスティクスでございます。
久しぶりのベトナム物流基礎解説シリーズです。
第9弾として今回は保税倉庫の代表的な活用例の一つ、非居住者在庫について改めてご説明申し上げます。
非居住者在庫とは読んで字の如く、ベトナムに法人を持たない日本など第3国の企業様(製造業本社・サプライヤー・商社等)が、自社名義でベトナムに在庫を持つことが可能となる制度です。
ベトナム在住企業様におかれましては、以下のようなお悩みはないでしょうか。
1)リードタイムを短縮したい
2)工場内のスペースがないので、生産に合わせて小ロットで発注したい
3)調達の物流コストを削減したい
貴社のサプライヤー様に非居住者在庫の制度をご利用いただくことで上記のお悩み、解決できます。
まず1)についてですが、サプライヤー様からの納期は安定していますか?海外からの直送の場合、船の遅延やブッキングが取れないなど様々な要因によりリードタイムが見込めないケースが多くあります。ベトナム国内に安全在庫を持ってもらうことでこれらのリスクを低減することができ、急な製造変更にも柔軟に対応いただくことができます。
次に2)についてですが、ミニマムの発注量が多く、工場内の保管スペースの確保に困ったことはありませんか?予め保税倉庫に在庫しておいてもらえれば、例えば5パレットだけ欲しい!というように、本当に必要な分だけを小ロットで発注することが可能となります。
最後に、3) ですが、原材料をLCL(混載便)で少量ずつ、各サプライヤー様から輸入されていませんか?FCL(コンテナ単位)で輸送することで、ベトナムでの保管費用を含めても物流費全体の低減が図れる事例もあります。また業務上の手間の削減やLCL(混載便)によるダメージ軽減等、副次的なメリットも見込まれます。
・非居住者(ベトナムに法人を持たない企業)が保税倉庫を活用して販売を行うイメージ
弊社では北部(ハノイとフンイエン省)と南部(ドンナイ省)に自社の保税倉庫を保有しています。約30年にわたる実績があり、日本のみならず、韓国、シンガポール、タイ、中国など多くの国のお客様にご利用頂いております。
サプライヤー様にとっても、非居住者でありながら、ベトナム国内に在庫を持つことで、販売機会の拡大に繋がるケースも多いです。
サプライヤー様からの調達に際し、上記のようなお悩みが御座いましたら是非一度ご相談ください。
尚、本稿は輸入型の保税倉庫活用例ですが、輸出型の活用例も近々ご紹介したいと思います。
参考:保税倉庫に関する過去の配信はコチラ!
Newsletter 002保税倉庫01
Newsletter 003保税倉庫02
ドラゴンロジスティクス
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