- 2024/4/8
- 一般
News Letter 013 【ベトナム物流基礎解説⑤】海上輸送(FCL/LCL)
いつも大変お世話になっております。
ドラゴンロジスティクスでございます。
ベトナム物流基礎解説シリーズ第5弾として、今回はコンテナ輸送においてFCL(Full Container Load)とLCL(Less than Container Load)をどのように使い分けるか、それぞれのメリットとデメリットについて解説をさせて頂きます。
まず、FCLについてです。日本―ベトナム(ハイフォン・ホーチミン)の海上輸送日数は一般的におよそ7-13日程度です。FCLは自社の貨物のみをコンテナに搭載するので後述するLCLよりも積み付けの自由度が高くダメージリスクが低いのが特徴です。料金体系はコンテナ単位で設定されており明朗ですが、余剰スペースが出来てしまってもコンテナ単位での支払いとなる為、費用対効果を最大にする為には積載効率を高めていく必要があります。
尚、当社では日本・ベトナム・また諸外国においても、積載効率を高める為の“荷姿エンジニアリングサービス”を提供しておりますのでお気軽にお問い合わせください。→コチラ
続いてLCLですが、小口輸送に適したモードで少量(1パレット以下から)輸送可能である点に利便性があります。FCLが自社のみで仕立てるのに対しこちらは他荷主様貨物との混載輸送です。料金体系はRT(レベニュー・トン)ベースです。一般的に航空輸送よりも割安になる一方で、FCLとの比較では割高となります。また、混載業者の手で多種多様な貨物が一つのコンテナに積み合わされる為、貨物特性によっては梱包に工夫を要します。
CFS(Container Freight Station)に貨物を搬入した後にCFSでのコンテナ積み作業が必要となる為、出荷から到着までのリードタイムがFCLに対し3-5日程度長くなる点も考慮する必要があります。(到着地でも同様で、本船到着後―引き取りまでに時間を要します。)
<写真>LCL貨物のコンテナの様子(例)
尚、当社ではベトナム北部・南部においてVMI(Vendor Managed Inventory)や門前倉庫のサービスを提供致しております。LCLで必要量を都度送り込むのではなくFCLで一度に大量輸送し当社倉庫に保管、順次必要量のみをJIT納入することが可能ですので、上述のLCLリスクをカバーしつつ都度輸出の手間やコストを削減することが出来ます。
また本来はLCLで個別に送っていた複数サプライヤー様の貨物を一旦当社倉庫に集約、
当社倉庫にてコンテナに搭載しFCL貨物として輸出するといったアレンジも可能です。
輸送モードはコストやリードタイム等々、様々な要素を加味し決定する必要があります。
当社では上記のようなアレンジも可能ですので、輸送モードの判断に迷われた際は遠慮なくお問合せ下さいませ。
ドラゴンロジスティクス
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